嵯峨野トロッコ列車~保津川下り~渡月橋ライトアップ

京都府

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嵯峨野トロッコ列車(嵯峨野観光線)

春の桜が風に舞い、夏は新緑が目を楽しませ、秋は紅葉が美しい絨毯を作り、冬は雪が覆う枯野。四季折々の美しい風景が広がる嵯峨野観光線の旅に出かけました。

かつて京都嵯峨から亀岡までを結んでいたJR西日本山陰本線が、1989年に複線化や電化のための新線に切り替えられると、ここで一度は姿を消した旧線。
しかし、その美しい車窓からの景色は、旅人たちに忘れ去られることはありませんでした。JR西日本社内では、この旧線の再生と活性化の可能性が検討され、その結果、観光鉄道としての復活を決定したのです。
嵯峨野観光鉄道は、この旧線を使って観光列車を運行するために、1990年に設立されました。そして、僅かな期間で、使用されていなかった線路を一新し、社員全員がレールや枕木の交換、草刈りなどの作業に取り組んだそうです。

その努力の甲斐もあり、1991年4月、嵯峨野観光線はいよいよ開業。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの7.3 kmを、四季折々の景色を楽しみながら走る観光列車「嵯峨野号」は、開業初年度で既に予想の3倍の乗客数を記録し、その人気を証明しました。

その後も、嵯峨野観光線は、観光列車としての魅力を増すべく、さまざまな試みを続けています。
社員たちが手をかけて桜や松を植え、季節ごとの自然の美しさを際立たせたほか、特別なパフォーマンスや季節限定のライトアップを実施し、訪れる旅人たちに喜びと感動を提供しています。

京都を訪れたら、ぜひ嵯峨野観光線に乗ってみてください。四季折々の風景を楽しみ、心地よい風を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。その魅力溢れる旅は、きっとあなたの京都滞在の思い出に残ることでしょう。

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保津川下り

日本の古都、京都には古くから多くの観光地が点在していますが、その中でも特に風情が感じられるスポットとして「保津川下り」があります。
この保津川下りは、400年以上の歴史を誇る歴史ある川下りで、年間を通じて多くの観光客に愛されています。

始まりの場所は、亀岡から出発するトロッコ鉄道の終着駅から少し歩いた場所で、嵯峨野観光線を利用後に乗り込みました。ここから保津川下りの船が出発します。

船は約16kmの渓流を約1時間30分から2時間で下ります。その間、船頭の技に感嘆しながら、川面から上がる微風と川の音、自然の音色に耳を傾ける。時には船頭が巧みに岩肌をすり抜け、水しぶきを上げて進む場面も。興奮と感動が交錯する時間はあっという間に過ぎてしまいました。

川下りの終点は、観光地としても有名な嵐山の渡月橋付近。舟を降りると、すぐに竹林の小径が広がっており、嵐山の情緒あふれる風景を楽しむことができます。

保津川下りは、かつては京都から人力車で来て、亀岡から乗船するものでした。その風情は、多くの文学作品にも取り上げられ、高名な観光スポットとして名を馳せていました。

また、保津川下りの乗船場周辺では、地元の人々が環境保全に取り組む姿も見受けられました。保津川下りの船頭たちは2004年からプラスチックごみの拾い活動を始め、それがきっかけとなり、地元の亀岡市では「2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロのまちを目指します」宣言を出し、プラスチック製レジ袋の使用も禁止となりました。

保津川下りは、自然と人間が織りなす歴史と風情を感じられる素晴らしい観光地です。今度は秋の紅葉を楽しむためにまた訪れたいと思います。

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渡月橋

古の都、京都。その中でも美しさが語られる場所の一つが嵐山で、嵐山を象徴するといっても過言ではない渡月橋へ保津川下りの後、足を運びました。

渡月橋の歴史は古く、836年に僧、道昌によって架けられたのが始まりとされています。当初は100m~200mほど上流に存在したとのこと。
また、名前の由来はかつて「法輪寺橋」と呼ばれていたのが、鎌倉時代の亀山上皇が橋の上空を渡る月を見て「くまなき月の渡るに似る」と詠んだことから、「渡月橋」と名付けられました。

夜になると、地元の任意団体「京都嵐山保勝会」によって、橋の上流に設置された小型水力発電機から得られた電力で、LED照明により橋がライトアップされます。
春の夜空と桜、そして渡月橋が織りなす光景は、まさに幻想的。桜の花びらが静かに川面に落ちていく様子は、時間が止まったかのような静寂と美しさを感じさせくれると思います。

しかし、このライトアップイベントは春と冬のみの開催で、残念ながら通年ではありません。
また、この美しい風景を創り出す「京都嵐山花灯道」のイベントは令和4年で終了するとの発表がありました。そのため、この素晴らしい風景を目の当たりにするチャンスは限られています。

冬か春にライトアップされた状態の雪景色に包まれた渡月橋がどのように変わるのか、桜に包まれた渡月橋が今から楽しみです。
その美しい風景を、心に刻みつける為、幾度となく足を運ぶことになるでしょう。

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